2011年10月12日

【コラム】 至高の音を創り出すヨーロッパ式調律!!   〜 ピアノクリニックヨコヤマ B


前回の続きです。

ドビュッシー、プロコフィエフ、・・ 偉大なアーティスト達も愛用した 「ブリュートナー」 


ブリュトナー 3.jpg


ブリュートナーのアップライトモデルを弾いてみる。 

なんという豊かな響き!!
これが本当にアップライト!? 

その音、そしてタッチ感はグランドピアノに匹敵するほどの、いやある意味それ以上ともいえるぐらい素晴らしいもので、ほんとうに衝撃的でした。

「日本では、特に音大を目指す人たちなどは、グランドピアノで練習しないと駄目みたいな所があったりしますが、ヨーロッパでは、特にそういう意識はなく、むしろプロの中では、練習はアップライトでやる、という人も少なくないのです」 

とお店の方が説明してくれました。

グランドとアップライトの、決定的な違いとして、まっさきに挙げられるのが、ハンマー機構の造りの違いであろうか。
この違いによって、グランドは鍵が完全に上に持ち上がらなくても次の打鍵が出来るし、一方、アップライトは鍵がほぼ完全に持ち上がらなければ次の打鍵が出来ない。
つまり、グランドの方がトリルなどの連打がやりやすいのはもちろん、同音をレガートで連続して弾く、といったことも可能なわけです。(この辺の詳しい説明は今回省略で。機会があればいつか)

自分は、このような点も含めて、アップライトよりグランドのほうが圧倒的に表現力が高い、と常々思っていたのですが、
このブリュートナーのアップライトに関しては、
まったくそのようなことを感じさせません。
グランドを弾いているかのようなタッチ感。自分の指にピタリと、しっかりついてくる鍵盤。
なんというか、グランドと比べてもまったく遜色のない表現力がそこにはあるのです。

そして!
なんか、
鍵も完全に上に持ち上がらなくても次の音が出せるような気がするじゃありませんか。

えっ、どういう事!? 

「そうなんです。ヨーロッパのアップライトにはわりとみられる機構なのですが、ハンマーが完全に垂直ではなく、若干寝た感じで備わっているので、重力によってハンマーが下に落ちるので、グランドの機構、タッチ感に少し近いものになっているのです」

なるほどー!
これは、初めて知ったことで、とても驚きましたし、勉強になりました。 

しかし、このようなタッチ感ももちろんすごいのですが、なんといっても、一番驚いたのは、その音のよさです! 

なんというか、ピアノの音が、響きがそのボディー全体から満ち溢れ、それが波のように自分に押し寄せてくるのです。

音の洪水に圧倒される!!

これはけっして大袈裟な表現ではなくて、まさにそういう感じなのです!このような感覚を味わったことは、もちろん今までありませんでしたし、初めての体験でした。で、ペダルを踏んだ時には、さらに響きが増して、もう凄いことになっちゃいます。自分自身が響きの中に完全に包まれている感じです。 

至高の音!! 

私の頭の中で、この言葉がなんの疑いもなく駆け巡りました。
こんなピアノを毎日触れたらなんて幸せだろうか・・・そんな妄想で頭がいっぱいになりました。 

もう少し、細かく言いますと、

音の質感は、ドピュッシーなんか弾いた日にはもう最高!!といった感じ。ペダルを使った、とろけるような、甘―い音です。
事実、ドピュッシー自身もこのブリュートナーで作曲していたというのですから、もう納得!という感じです。(ブリュートナーは、他にも、もう超、超一流のアーティスト達が愛用しています。こちらを参考に)

ブリュートナー愛用者の中には、(少し意外?にもあの)
プロコフィエフの名前を見つけることも出来ます。
打楽器的なピアノの使い方もしたプロコフィエフがこのブリュトナーを使っていた理由のひとつとして考えられるのは、
ブリュトナーは
最低音のあたりもはっきりとした音程を持っていて、それがティンパニーのような表現も可能にするということ。
より詳しく聞くと、この辺は、まあヨーロッパピアノには大体共通した特徴であるのだけれど、ただ、やはりブリュートナーが格別である、というのはあるかもしれないと。
で、この後の話にも関係するのですが、
日本製のピアノは、この辺が少し弱かったりするらしいのです。最低音のあたりが、しっかりした音程を持っていないと・・・


とまあ、
ブリュートナーの素晴らしい音に十分酔いしれてしまった私でしたが、
話は、これで終わりではないのです!

ここからが本番!! 更なる驚きが待っていました。

最初に申し上げました、

自分のピアノ観を180度変えるような、そんな体験です。
                              



                       つづく






posted by Duke Tyler at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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